(1)インターペンションプログラム 拘置所で苦しんでいる薬物依存症者に適切な情報と「回復への希望」を届ける、それがこのプログラムの第一の役割です。 |
(2)ドラッグコートと日本の現状 薬物犯罪を単に犯罪ととらえるのでなくて、一つの病気であるというとららえ方、だから処罰するだけでは薬物犯罪はなくならないというとらえ方が必要です。 日本の場合はまだ単に犯罪としてとらえるだけで、ケアのシステムは社会的には全然できていませんから、まだまだ先という感じです。 |
(3-a)ドラッグコート ドラッグコートは1989年にマイアミ州に初めて設置され、現在では全米に1000箇所近いドラッグコートが開設されています。また新しく400をこえるドラッグコートの開設が準備されています。 (3-b)サンフランシスコ報告 98年を皮切りに、今春まで三回にわたって米国サンフランシスコのドラッグコートを訪問したときの報告です。 |
(4)女性と薬物依存 女性の回復には、薬物をコントロ−ルできないが、自分自身や自分の人生を自分でコントロ−ルしていいんだ、できるんだという感覚を育てていくことが大切です。 そうしなければ、薬物で解消したいと思っていた生きづらさがそのままになってしまいます。 |
(5)マイクロ・トラウマ この様な、小さいけれども長期間にわたって継続的に与えられるトラウマは、マイクロ・トラウマと呼ばれ、最近注目されています。 |
(6)フィーリング 「アイ・フィール」型の発言をするという事は、なんの防衛もしていないという事ですから、その気持ちを否定される様な事があると、その人の心は、ダイレクトに傷つく事があります。 薬物依存になる多くの人達は、こうした「自分の本当の感情」を、繰り返し否定された経験を持っています。彼等は、失われた感情をとりもどすために、薬物に依存しているのです。 |
(7)依存と克服の精神性 グループでなされたスピーチに感動して涙が出てくることはしょっちゅうで、そこで話された言葉がずっと胸に残り、生活のいろいろな場面で蘇ってきたり、私の生活を支え豊かにしてくれることも何度もありました。 この豊かさは「依存」との闘いが持っている精神性が関係しているのではないかと思うようになりました。 |
(8) サンフランシスコツアー サンフランシスコのドラッグコートは開設されて3年目だが、ドラッグコートで扱う被告の数は増加し続けている。現在ではこのコートで140人の被告を見守っている。 |
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